孤独の代償

頑なに守り続けてきた「世界観」。その崩壊への序曲と平穏な日々。

先日の記事で「新しいジョブのレベルを上げるのは今!」と、うそぶきつつ「メダル」を落とすF.A.T.Eを新しいジョブで挑んでいたのだが、レベルが上がるにつれ、「非効率」感がハンパなくなってきたのである。

ボク自身、ゲームをするうえで「効率性」を考えるのは“負けだ!”と思っているのだけれども、特に「ほしいメダルがある」「友だちと“キャーイキャーイジュピー!”といいながらF.A.T.Eをまわる」という明確な理由づけが無いのであれば、「レベルを上げる」という一義にのみ特化するのは仕方のないコトである。

Lv.35を越えたあたりから、「F.A.T.Eによるレベリング」の定番である、クルザスのドラゴンヘッド周辺に移ってきたものの、普段レベリングで賑わうこの周辺にはヒトひとりいない。

当然である。ここのF.A.T.Eでは、「妖怪メダル」を落とさないからである。

完全に「新しいジョブのレベルを上げるのは今!」との宣誓が、読み違えた結果でもあり、忸怩たる想いでもある。

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ドラゴンヘッド周辺のF.A.T.Eであれば、時間はかかるがボスっぽいものでも、ソロ(と一匹)でも狩れないコトはないので、ひとり“キャーイキャーイジュピー!”といいながら、狩っている始末である。

そんな最中、たまたまひっそりとしたF.A.T.Eのなかで、“あるヒト”を見かけた。

キャラクターが「女性」だったので、彼女(ないしは彼)と呼称するが、そんな些末なコトはどうでも良いのである。

その彼女(ないしは彼)は、F.A.T.Eのなかで、敵を眠らせたり、ボクにヒールをくれたりしていた。もちろん、ボクとはPTを組んではいない。

「より多くの敵にダメージを与えないと、F.A.T.Eで高評価を得られないのに」と思いながら、「不思議なプレーをするものだ」と感じていた。

その彼女(ないしは彼)には“若葉マーク”が付いていた。サーバーの都合上、Shinryuで新しいキャラクターは作りにくい状況でもあるので、「まったくの初心者ではないのだろうから、何か特別な意図があるのではないだろうか」などと思っていた。

後から考えれば、それ自体がボクの“思い込み”であるし、新しくキャラクターを“作れない”ワケではないし、他所から“移るコト”だって可能な世界である。

だが、それこそ“若葉マーク”であるならば、それを教えるのは“メンター”の仕事であろうと思ったのだが、ボク自身が“若葉マーク”であった時に、このサーバーで“メンター”が機能していないコトは十分身に染みてわかっていたのではなかったか。

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例えばその時にボク自身が彼女(ないしは彼)に声をかけたところで、本当に彼女(ないしは彼)が初心者だったとして、ボク自身は“FF14に関する基礎的な知識”を教えることはできるだろう。

だが、その後のFF14での、いや、オンラインゲームとしての“楽しさ”である、さまざまなヒトとの関わり、そのヒトたちとのゲーム攻略までは、“ぼっち”であるボクには教えられないのである。

そもそも一番コワかったのは、ボク自身が「孤独に慣れすぎた」というコトである。

確かに、「ひとりでいるコト」は気楽である。好きな時間に入り、好きな時間に落ちる。ボク自身がやりたいコトを、ただひたすらに突き詰めていくコトができる。

結果論ではあるのだけれども、ボク自身が望んで「ひとりでいるコト」を選択してきたところもある。

でもそれが、いつしか「当たり前のコト」として慣れきってしまい、もはや他者とコミュニケーションを取るために、キーボードにすら手を伸ばさなくなっていた。

キーボードに触れるのは、ダンジョンに行った際の「よろしく」と「おつかれ」の意図を伝える時のみであり、通常フィールドでは「チャット不可」だと思っていたのかぐらいである。

今回の事案にあっては、このような壮大な「フリ」があったのにも関わらず、あらゆる理由をもって「リアクション」できなかったのは、偏に「孤独に慣れすぎた」がゆえでもある。

他者とのコミュニケーションを、ボク自身が意志をもって拒絶しているワケではない。

だが、これ以外にも、コミュニケーションを取る手段を、ボク自身が無意識的に拒絶していたのかもしれない。コミュニケーションを取るきっかけを、知らず知らずに放棄していたのかもしれないと、ボクとキーボードの間、わずか数センチに小宇宙ともいえるとてつもない距離を感じた瞬間でもある。

このゲームの最大の楽しいコンテンツは、さまざまなヒトとの出会いであり、仲間である。彼女(ないしは彼)が、今後はボクのようなヒトではなく、愉快な仲間たちと出会い、充実した「エオルゼアライフ」を送ってもらえればと、陰ながら願うばかりである。

「おまえにいわれるまでもない」のではあるのだけれども。

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今は「妖怪」のせいでヒトが少なくなった「北ザナラーン」のF.A.T.Eで、「機工士」を上げている。やはり慣れているだけ「強い」し「楽」である。

やはり、なんだかんだといってもボクは「この方面」しかできないので、「機工士」がLv.52程度にまでなれば、また「本編」でもある「メインストーリー」に帰するつもりである。

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Author: helio Shinryuサーバーで、ララフェル召喚士として、がんばると決めた! 「FF14 BLOG ANTENNA」の運営もがんばっちょりまっする!

2 Responses to "孤独の代償"

  1. ガボール
    ガボール 8年 ago .返信

    初めてコメントさせて頂きます。

    自分も神竜に居るものです。
    1年くらい前に別鯖より引っ越してきました。

    今は小さなFCのマスターをしていますが、ソロとしての活動も長くしていたので気持ちが凄く分かります。

    贅沢な事かもしれませんが、たまにソロに戻りたいと思う事があります。
    決してFCでトラブルがあるわけではありません。
    どうしたいのか分からなくなる事があって全部捨てて逃げだしたくなる自分がいるのです。

    あっ!
    愚痴になってしまって申し訳ないです。

    ソロ活動とFCとしての活動、どちらが自分にあっているか分かりませんが、もう少し頑張ってみようとこのブログを読ませてもらって感じました。

    どこかでお会いした時は宜しくお願いします。

    • helio
      helio 8年 ago .返信

      コメント、ありがとうございますっ!!

      やっぱり、「どっちの側面」も自分だったりするんですよね。。。
      でも、「それで、どちらが良いの?」って選択肢を与えられたとき、やっぱり「正解」って見つからないんですよね。

      「自分に正直にやれば良い」なんて無責任なコトは言えないのだけれども、多少なりとも負担を感じるのであれば、このゲームなら「新しいキャラを作る」とか、「新しいサーバーにキャラを作ってみる」とかも可能なので、試してみるのもありかもしれないですね。

      ボク自身が「神龍」に身を置いたのも、遠からずそういった側面があったりもしましたので。。。

      ただ、ソロに慣れすぎると、新しいコミュニケーションを取るのは、相当な気力が必要です! っていうものが伝わればと思ったまでなので、「離れて分かるフレンドの大切さ」みたいなのがわかれば、それは「成功」といえるのかなっておもっています!

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