印象の昇華

ボクが好きなキャラクターは、「ローレンティス」である。

すべての人間が“英雄”なんかになれないなか、苦悩や迷いもありながら「選んだ道こそが正義であると信じたい」と、良きにつけ悪しきにつけ悪戦苦闘しながらも進んでいく様は、なんとも“人間的”であり、気になる存在である。

いずれは淘汰されるにせよ、罰せられるにせよ、その結果に彼自身の“精神的安堵”が介在されているような処置であってほしいと、心から願うばかりである。

「バエサルの長城」も終わり、「いよいよ、4.0か」と購入し、インストールするなかで、ふと「ちゃんとした“英雄像”でクリアしていきたいな」と考えてしまった。

「“ちゃんとした英雄像”ってなんだよ」という話なのだけれども、言い方を変えれば“主役的なもの”という意味であり、それは「平均的な身長サイズで近接武器」である。

ええ、それが一般的で、画一的な“主人公”のあり方である。

種族は簡単に“超える力”があるので“猫男”に変更、近接武器は一番レベルが高いのが「忍者」だったので、そのレベルを上げ始めた。

そのレベルを上げ始めている最中、「ただでさえ操作に違和感があるのに、やり慣れていないジョブってどうなの?」という思考に至り、「召喚士に戻そう」とジョブを変え、やっぱり種族も戻そうとララフェルに戻している。

「なにやってるの?」とは思うし、ボク自身も「もう、病的だな」と思っている。

もう、最終的には「ゴブリン」か「キキルン」になりたいとすら思っている。

種族の選択的「自由」、ジョブの選択的「自由」は、もちろんボクの手に委ねられているのだけれども、そこに「こだわり」や「信念」がないから、こういうコトがおこるのである。

なまじっか、現時点では他者との関わりもないコトから、「ボクはこういうヒト」というアイデンティティもなく、好き放題変えられる。

「社会的イメージは個性のひとつ」として、「ボク自身」が確立していく必要があるのかな、などと感じている。

「4.0」購入後も、なんやかんやと(全部ボクのせいなのだけれども)なかなか進まないメインクエストであるが、さらに不測の事態が発生している。

引退した知り合いが戻ってきたのである。

「4.0」が出た時に、「こんなコトができるようになった」など、いろいろ話していたのだけれども、戻ってきた理由が「ディープダンジョンが面白そうだから」だそうである。

なるほど、ヒトの琴線というものはどこにあるのかわからない。ボクとしては「月に千円ちょっとで、こんなにも暇つぶしができる」というのが最大の魅力だと思っている。

改めてパラレルワールドでもある[Aegis]でも活動を再開し、現在では二重生活を送っている。

[Aegis]でも、3.1あたりからメインクエストを、その帰ってきた知人と進めているのだけれども、やはり現在は(以前からでもあるのだけれども)DPSではシャキらない恐怖を知っているので、戦士がLv.60だったこともあり、こちらではTANK生活を送っている。

TANK生活を送るにあたり、「せめて見た目だけでも頑丈そうなの」と種族を変えてはみたものの、未だ呼ばれるのはララフェル時代の「小さい人」である。

今ではこの姿に見慣れたのか、「鉄仮面」と呼ばれている。「そもそもキャラも違うし、素面なのだけれども」などという言い訳は通用しない。イメージとは受け取り手側の感覚で決まるからである。

この仮想現実において、「どのような見た目で生活するのか」それを決めるのは、すべて自身の自由意志である。

ただ、MMORPGであるという性質上、多くの出会いの果てに仮想世界上であれ、そこに社会的コミュニティが生まれてくる。

そうなったときに、「自らが作り出した印象」は「他者と共有するためのアイコン」へと昇華する。

これこそがボク自身、「キャラクターの成長」だと考えており、[Shinryu]でもあらためて「小さい人」と呼ばれるまでの「アイコン」を築きあげていきたいと思っている。

[Aegis]ではメインクエストもそこそに、ふたりぐらいでキャッキャ言いながら、ディープダンジョンを登る(降る?)日々である。

「もうそれ、TANKとか関係なくなってるやん! ボクの決意はどうしてくれんのよ!」などは言ったら負けである。

[Shinryu]では、真摯にメインクエストと向き合いながら、ボク自身の孤独を分け合えるコミュニティを探していくつもりである。

 

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Author: helio Shinryuサーバーで、ララフェル召喚士として、がんばると決めた! 「FF14 BLOG ANTENNA」の運営もがんばっちょりまっする!