想像による自分探しの旅。

もう、イシュガルドに行くまでIL115から着替える必要は無いだろうと考え、思い切って「なけなしのお金」で、レベル的にも、行動範囲的にも、今できるすべての要素をつぎ込んで「ミラプリ」をするHelio氏(@helio_do_ob)。「まあ、これでどこに出ても、誰に会っても、恥ずかしくない恰好にはなっただろう」と満足する。当然、クラフターとかの方面には触れてもいない。

合わせて、モンクなら誰しもがやってみたい(?)「武器を消す」ことも忘れていない。この姿を見て「もうなんか、クレリック(修道士)的な要素なんて元々まったく皆無だし、モンク(修道僧)っていうより、『喧嘩師』ぢゃね? 『浪速の喧嘩師』ぢゃね?」なんて、テンションが少し上がる。

「これから、イシュガルドだっ! ヒャッハー!!」なんて考えていたものの、思い返せばLv.50⇒イシュガルドまでの「Lv.50カンスト時代」が結構長かったコトを思い返し、「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と思い返すうちに、上がっていたテンションは下がり、モチベーションが折れる音が聞こえた。

今回のバージョンアップで、イシュガルドに行けることができないボクは、「若葉時代」を取り戻すことができた。なんとか、この改めてもらった「若葉時代」を謳歌したいと思う。

さて、このエオルゼアに渦巻く諸問題を「武力解決」していく、ボクを含む「光の戦士」たち。だが、この冒険の始まりに、チョコボキャリッジに揺られて各国へとたどり着く前に、「いったい何をしていたのか」を考えたことはないだろうか。

もちろん、その「エピソード・ゼロ」的なものは描かれることはなく、ボク自身の妄想をたくましくしていくほか無いのだが、ただ単純に「いまわなき猫王国の王子さまでえ~、王国再興を願っていてえ~」とか、そんな単純な妄想設定をつらつらと書くつもりはない。

このゲームは、「種族」や「外見」はもちろん、「名前」まで自由に作成して始めることができる。

元々、「冒険者になる前」の設定を自分自身のなかに持って始めている方や、「人名の命名ルール」を元にキャラクター作成を行っている方は、「それはそれで良い」のだが、ボク自身を含めておそらくその多くは「そこまで考えていない」というのが正解なのではないだろうか。

この、良い意味で「自由」、悪く言えば「適当」であるひとつ一つの事象に、「FF14の世界設定」に即しながら、無理くりな“意味”を付けていこうという、「知的冒険」なのである。

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まず、「光の戦士」の生い立ちを考える際、おそらく重要になってくるのが「種族」と「名前」であり、おそらくそのふたつで、およそ8割はわかるのではないだろうか。

ボクの種族はミコッテの「サンシーカー」である。ミコッテ族の命名規則は、フォーラムにて記載されている。そのなかで、「サンシーカー」の部分を抜き出してみる。

サンシーカーの男性には、氏族名はつけますが家族を現す「苗字」に相当する部分がありません。それは、彼ら男性自身が家族の「源」であると考えているからです。そして、苗字の代りにラストネームとして、自らの立場を現す「ヌン(縄張りを持ち、子孫を残す父親)」と「ティア(縄張りを持たない自由人)」のどちらかを付けます。

まあ、当然ボク自身の名前である「Helio D’or」は「サンシーカー」の命名規則に則られてはいない。当たり前だ。そんなことを気にして付けたわけではないのだから。後から聞いて「へえ~。そうなんだ」と思ったぐらいだ。

ここで問題となるのが、「サンシーカー」であるにも関わらず、その法則性に則っていないということである。では、ボクの名前に近しい命名規則を持つ種族を調べてみる。すると、一番近いのはヒューランの「ミッドランダー」であることがわかる。その部分を抜き出してみる。

ヒューランの個人名は、中世ヨーロッパのアングロ・サクソン人、ケルト人、ブリトン人が使っていた名前に似ています。そして、苗字は始祖たちの「職業」や「住んでいた場所」、「外見」などから取ることが多いようです。

ボクの苗字である「D’or」は、フランス語で「金」という意味(らしい)。フランスなのだから、「中世ヨーロッパのアングロ・サクソン」なのである。もちろん、こんなものは偶々であり、単に「Heliodor(緑柱石)」から、「姓」と「名」に分けただけなのだが、なんとも「偶然」とは恐ろしいものである。

ここまで読み解ければ、もう「正解」は出たも同然だ。ボクの父は「ミッドランダー」であり、母は「サンシーカー」というハーフなのである。「父と母が逆の可能性もあるのでは?」と思うかもしれないが、「命名の決定権」は「父側の種族」で決定されるので、その可能性はない。

このゲームは種族意識が高い。それは、家族のきずなの強さであり、家長でもある「父」の強さでもある。なので、命名規則はそのコミュニティの長でもある「父」によって決定づけられる。それは、灰の一党の「ルーン・ガー」や「クルル」の前例でも見て取れよう。

もちろん、想像の域を出ないので別の可能性もある。では、「他の可能性」も鑑みながらボク自身が、「親子の関係性」をそう定義づけた根拠をみていこう。

まずは、現在の名前は偽名であり、実は本当の名前は別にあるという説である。だが、わざわざ偽名を使ってまで素性を隠さなければいけない人間が、「エオルゼアを救う」などという悪目立ちするような行為を行うだろうか。

もちろん「ビジネスネーム」として目立った前例も無くはないが、それこそ、そんなものは「レアリティ」のケースであり、いちいち「珍奇な事象」を考慮していては話が進まない。ここでは大局的に見た可能性を追求していく。

次に、「霊災孤児」として育ち、勝手に名前を付けて名乗っているという説。このゲームは大人の都合上、「光の戦士」はすでに青年期を迎えている。青年期までなんの庇護も受けずに、こぎれいな恰好をし、チョコボキャリッジに乗せてもらうまでの金銭を稼ぎ出すまで育っているならば、「Lv.1からのスタート」では非常に“華奢”に見えるのではないだろうか。

かつ、「冒険を始めよう」と思うには、「世界は広いんだ」という認識があるからである。これは「世界は広い」という教育を受け、学習している必要がある。幼少期からの教育があると考えれば、やはり何かしらの庇護を受けている可能性も高く、「一人で生きてきた」とは考えにくい。

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ならば、「クルル」と同じように「孤児」としてミッドランダーのコミュニティに育てられたのでは、という可能性も出てくるし、その可能性は強く否定できない。ただ、そこではその特異な環境のなかで「ミコッテに育てられた」という明確な条件付けが必要になってくる。

その理由は、ボクの顔に彩られた「戦化粧」という模様である。「戦化粧」についてもフォーラムなどでも語られており、その部分を抜き出してみる。

「刺青」と言いつつ、正確には「戦化粧」と呼ばれるもので、
狩りや戦いに備え、植物性の染料を使って顔に施す「化粧」になります。
そして、己の手を獲物や敵の血に染める覚悟と責任、そして氏族の誇りを現す意味があるのです。

重要なのは、この顔の「模様」は先天性のものではない、ということだ。「痣」などのように、生まれもってついているものではなく、後天的に育っていく過程で、後から「付けられたもの」なのだ。

これについても、ボク自身そんなに深く考えずに、「せっかく付けられるなら付けてしまえ」という、「おんなじ値段なら、柄が多い方がお得やん」的な関西人的なノリでただ付けただけなのである。思い起こせば、随分と「適当」にキャラメイクしているものである。

この「戦化粧」は、他種族に育てられたと仮定した上で、「これは、あなたの種族では重要となっていた儀式なの」といって、わざわざこれらを施すだろうか。例えば子供に対する安全祈願や成人儀式なのであるならば、少し他種族について勉強した程度の儀式よりも、自分自身も行っており、かつ信頼性があると信じる、「自身の種族における儀式」を行うのではないだろうか。

もちろん、「戦化粧」を自身で施すことはないだろう。「これらの伝統儀式を知っている」必要があり、それは口伝などで伝えられるのではないかと考える。そもそも、種族意識がなければ、こんなものは施さないであろう。

そう考えれば、「偶々」ヒューランのコミュニティに拾われ、その中に「偶々」いたミコッテに育てられたことになる。この可能性は完全に否定はできないが、そのような「偶然」の連続よりも、「父はミッドランダーで母はサンシーカー」である可能性のほうが、現実問題として高い気がするのである。

また、ヒューランのコミュニティのなかで、「雇われた」ミコッテが育てたとするならば、勝手に「戦化粧」をすることは、ヒューランのコミュニティのなかでは反感を買うのではないだろうか。つまり、育ててくれたミコッテは、「戦化粧」を行えるほどに発言権と地位があると考える。すると、必然的に「母」という立場が理に適っているのではないだろうか。

ならば、「他種族間での交配」において、その特徴を引き継げるのかという問題もある。ただ、それに関していえば、現実社会とて同じことなのだ。「外国人に見えるけど日本人」と同じように、「サンシーカーに見えるけどミッドランダー」と、言うことである。

本稿ではその後、「ウルダハ」に行くまで、「なぜ『ウルダハ』を知っているのか」なども含めて書いていこうと考えていたが、「出生」を書いているだけでかなりのボリュームになってしまったので、割愛する。また、いつか書ければと思っている。

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ポストに不可解に届く「リワード」も、「親からの仕送り」だと思えば合点もいく。
「母さん、なぜかボクはエオルゼアを救わされているけれども、元気です。」

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Author: helio Shinryuサーバーで、ララフェル召喚士として、がんばると決めた! 「FF14 BLOG ANTENNA」の運営もがんばっちょりまっする!